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【第1部】 第12話 仲直りとキス②

ผู้เขียน: 桜 こころ🌸
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-06-23 17:01:37

「ほっほっほ。わしの目の前で孫にキスしようとするとは。

 ヘンリーは只者ではないな、気に入ったぞ!」

 祖父は呑気に笑っている。

「流華、助けてーっ」

 龍の腕の中でもがくヘンリーが、私に助けを求めてくる。

「龍、離してあげて。ヘンリーは悪くない、私が逃げないからいけないの」

 私の言い分を聞いた龍の力が緩んだ。

 その隙に、ヘンリーは龍の腕から逃れこちらへ駆け寄ると、私の背中に隠れながら龍を睨みつけた。

「そうだ、そうだ! 流華だって僕とキスしたいかもしれないだろ。

 それを邪魔しちゃ駄目だろっ」

 ここぞとばかりにヘンリーが強気に言い返す。

 私を盾にした彼は強気だった。

 龍が驚愕し、固まる。

 ゆっくりと私に目だけを向けると、低い声音でぼそぼそとつぶやく。

「お嬢……まさか、こいつとキスをしたい……なんてことはないですよね?」

 龍はおぞましいモノを見るような目で、私を見つめる。

 顔が青白いような気がするが、大丈夫だろうか。

「キスがしたいなんて、そんなこと、思うわけないでしょ!」

 私は冷静を装い、龍に答えた。

 さっき、変な気持ちになったのはきっと気のせい、そう、気のせいよ。

「えー、流華、僕とのキス、嫌なの?」

 ヘンリーが甘えた声と表情で迫ってくる。

 う、か、可愛い……。

「い、嫌では、ないよ」

 それは本当だ。

 絶対に嫌かと言われれば、そうでもない。

「本当? 嬉しい!」

 喜びのあまり、ヘンリーは思い切り私に抱きついてきた。

 私はこの事態に焦りつつ、何とか弁明しようと試みる。

「いや……でも、別にっ」

 私の言葉の途中で、ヘンリーの唇が私の唇に少しだけ触れた。

 え? 今……私、キス……。

 また少しの頭痛と共に、脳裏に映像が流れ込んできた。

 どこか見慣れない海岸で、私は誰かとキスしている。

 寄せては返す波の音、暗い海に映る月。

 ここは夜の海岸沿い。

 とてもロマンチックで幸せな時間。

 満たされた気持ち、ずっとこんな時間が続けばと願う心。

 月明かりに照らされた相手の髪は綺麗な金色をしていて、風になびきながらキラキラと輝いていた。

 顔は暗くて、よく見えない……。

 すぐに映像は乱れていき、すぐに現実へと戻される。

 それは、ほんのわずか数秒の出来事だった。

 ヘンリーはすぐに私から離れ、嬉しそうにニコッと可愛く微笑んだ。

「流華の唇、やわらかい」

 私はただ茫然とヘンリーを見つめる。

「でかしたぞ、ヘンリー。やりよるわいっ」

 祖父が嬉しそうに笑いながら、ヘンリーに親指を立てる。

 その横で、龍は魂が抜けてしまった人形のように動かず佇んでいた。

 意識がないのか、ちょっと白目を剥いてるけど……大丈夫なのかな?

 龍がヘンリーを半殺しにでもするんじゃないかと少し焦った。

 が、幸運と言っていいのかよくわからないけど、とりあえず惨事にならずに済んでよかった。

 私はほっとしながら、そっと自分の唇に触れる。

 さっきのキスを思い出してしまい、頬に熱を感じた。

 こうして、私の二度目のキスも、あっけなくタイムスリップしてきた異国の王子に奪われるという、衝撃の結果に終わったのだった。

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